タクシーとハイヤーの勤務形態や給与、具体的な仕事内容について解説します。
タクシーとハイヤーの違いを仕事内容で比較
タクシーの勤務形態
タクシーの勤務形態は大きく分けてふたつあります。
日勤と呼ばれる勤務は、朝6時~8時位から出勤し15時~17時位まで乗務します。
時間に幅があるのは、大手タクシー会社の場合は好きな点呼時間を選び出庫することができるからです。
会社や営業所によっても違いますが、例えば、7:00~、7:30~、8:00~から好きな時間で出勤することが出来ます。
小幅ですが、フレックスタイムと考えてもらえばいいと思います。
また点呼とは、会社でいえば朝礼みたいなものです。
乗り始めた新人乗務員や、酔っ払いに絡まれないので女性乗務員が勤務することも多いです。
隔日勤務と呼ばれる勤務は、朝6時~8時位から出勤し翌日2時~4時位まで乗務します。
月に17日休みがあるタクシー、隔日勤務が基本
とても長い時間乗務しますが、次の日は空け番と呼ばれ必ずお休みで、月に11~13日の乗務なので明けを含むお休みは月に17日程あります。
隔日勤務の場合1か月で働く日より休みの日の方が多いのです。
むろん、勤務の日は17時間位乗務し走りますので、かなりキツイです。
走行距離にすると1日に300キロ~350キロは走りますので慣れるまでは大変です。
また、夜勤と呼ばれる「夜だけ走る乗務形態」や、夕方から乗務し翌日の昼まで乗務する形態もあります。
どの勤務形態でも所定の休憩時間が定められており、トイレに行ったり食事をしたり、仮眠することができます。
また、体調が優れない時や、気分が乗らない時は多少サボることも出来ちゃいます。
もちろん売上がなければ給料に反映します。
ハイヤーの勤務形態
ハイヤー会社によってまちまちのようですが、基本は朝出勤し、車両の点検と点呼を終えると自分の札(出勤して仕事できるよう待機しているという印のようなもの)を配車デスクに出します。
すると順番に仕事が割り振りされていきます。
例えば札を出すと配車デスクから仕事がもらえ、1件目は某企業の役員さんの羽田空港のお送り、終えて札をあげると次は某企業の社長の工場視察、終えて札をあげると、某役員さんの会食と自宅までの送りなど。
ハイヤーは勤務形態は泊り勤務が多い
泊まりの勤務形態は2車3人、6車10人などと呼ばれ、複数の車を何人かで担当し、乗務する方法が一般的です。
ベテランが担当(お客さん)を持っていて、新人はベテランの休みを埋めるような格好の乗務形態です。
日勤勤務しかない大手のハイヤー会社もあります。
泊まり勤務の場合、朝出勤すると夜まで乗務しその日は宿泊して次の日は夜の乗務が終わると帰宅し、翌日は明け番(休み)になります。
仕事量によっては、2泊3日になってしまったり、それ以上になることもありますが近年は残業時間に対してとても厳しくなっていますので、それほど心配する必要はないと思います。
月に17日前後勤務して、13日は明け休みと休日になる会社が多いです。
タクシーとハイヤーでは給料の計算方法や年収もかなり違いがあります。