売上の目標を達成するには
さて、タクシー研修も1ヶ月もするとお客様を乗せて走ることにも慣れてきて、売上のことを考えるようになります。
もちろん、地理に不安がある研修中は無線も取れず、付け待ちも出来ません。
初心者ドライバーがで日勤で1日(7時~16時位)の間に売上30,000円を超えるのは至難の業で、最低保障給以上を稼ぐのは難しいと言えます。
それでも、目標の20,000円を超えないと班長からお小言を言われることになります。
目標を達成するには、まず朝の通勤時間帯にどのくらい売り上げるかがカギとなります。
朝の第一京浜ルート
私が研修をさせて頂いたタクシーの営業所は、京浜東北線の大森駅に近い場所でした。
私は大田区や目黒区の地理が苦手で、どちらかというと品川区、港区、中央区の方が明るかったです。
またハイヤーに配属された時に生かせると考え、中原街道や目黒通りを上るコースは行かず、出庫してからは第一京浜、もしくは旧海岸通りを北上するルートで営業することが多くなりました。
第一京浜のルートです。
しかし第一京浜を品川方面に北上すると、まず「大森駅」「大井町駅」「天王洲アイル駅」というお客様につかまることが多々あります。
「大井町」はわかるのですが、なぜ「大森駅」が目的地のお客様が上り方向のタクシーに手を挙げるのか不思議だったのですが、お客さん曰く「朝は下りの空車が少ない」のだそうです。
なるほど。
朝はリッチなサラリーマンを狙う!
朝は、できれば赤坂や丸の内、日本橋方面(2,000円以上)のお客様、毎日タクシーで通勤するリッチなサラリーマンを狙います。
7時半~8時半位までの1時間がまさに勝負なので逆方向へは走りたくないのです。
そして、第一京浜からは品川駅、大崎駅、五反田駅の近場が目的地のお客様が多いです。
これもあまり有難くなく、悩んでおりました。
朝の旧海岸ルート
売上が伸び悩んだ頃にある先輩に相談すると「それなら旧海岸通り行ってごらん!」のアドバイス。
旧海岸通り沿いには、品川区の港南、芝浦地区にはタワーマンションも多く建ち並び、毎日タクシーで通勤するリッチなサラリーマンが住んでいます。
また意外に電車の便が悪く通勤で2000円~3000円乗ってくれるお客様が多いのだそう・・・ルートはこちら。
確かに実践してみると、大井競馬場を過ぎたあたりから天王洲までの間に通勤のお客様が多く、「赤坂」、「丸の内」「大手町」「池袋」「銀座」「晴海」「渋谷」と行先もまずまず。
意外ににもお台場へ行くお客様も稀にいました。
もちろん、「大井町」「田町」「品川駅港南口」など外れもありますが、第一京浜を北上するよりはだいぶ単価が高い印象です。
そしてなにより第一京浜に比べてライバルが少ない・・・お勧めです。
だんだんタクシーが楽しくなってきました!