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クラウンの試乗インプレッション

更新日:

担当車のシーマが車検とミッション交換修理の為、ただ今クラウンで乗務中です。

乗務したクラウンは2018年1月登録、走行距離2万キロの旧型「クラウンロイヤルサルーン」です。

普段乗っているシーマとの比較を交えて試乗インプレッションをお届けします!

クラウンロイヤルサルーンV6・2.5

全長4895×全幅1800×全高1460、ハイヤーの中では最もコンパクトで運転しやすいクラウン

まず、クラウンロイヤルはハイヤーの中では最もコンパクトでとても運転しやすいクルマで、ハイヤードライバーからも人気のクルマです。

全幅1800ミリを守り抜いている、日本専用車です。

そして今回のクラウン、嬉しいことに4気筒のハイブリッド車ではなく、レアなV6・2.5リッターの4GR-FSEエンジンを搭載しています。

静かでなめらかな走りのV6エンジン&6速AT

キーン、ヒューンというインバータやモーターの耳障りな音がする4気筒ハイブリッドモデルに比べて、V6モデルはとても静かで上質なクルマです。

また低速時のエンジン介入、停止時にギクシャク感があるハイブリッドモデル(CVT)に対し、とてもなめらかに変速する6速ATが搭載されたV6モデルは、エンジンの音質や回したフィーリングが爽やかで、運転していて気持ち良く、クラウンらしいクルマと言えます。

とても滑らかに変速する6速インテリジェントオートマチックは操作しやすいゲート式

車格が違うので、比較するのもナンセンスなのですが・・・シーマは3.5リッター+モーターでパワーとトルク感がモリモリでアメリカンV8のようなフィーリングです。

シーマは走行モードを「POWER」にするとアクセルが敏感になって走りにくいですが、クラウンの走行モードは「POWER」が1番自然で走りやすく、街中で流れをリードして走るような場面でもエンジンが軽々と吹け上がり、スイスイ走ります。

4気筒ハイブリッド車との比較

静粛性、上質さ、そしてなにより回すと「フォーン」という上質なエンジン音が心地良く、気持ち良さでは断然V6モデルが上です。

ただし、停車時に外でアイドリング音を聞くと直噴エンジンのせいか、ややガサついた音がします。

ハイブリッド車は、低速時はインバータ音以外は静かですが、回すと4気筒らしい「ブーン」という安っぽい音が室内に入ってきます。

実車中はそんなに回すことがないからいいんですけどね。

しかし燃費はもちろん、先進性や時代性を考慮するとハイブリッド車を選ぶ人が多いようですね。

ハイヤーでは一番タマ数の多いクラウンロイヤルサルーン

しかしV6モデルは新車時でも中古でも、ハイブリッド車より50万以上安く買えるので、5年所有したとして、年間走行距離が2万キロ以下の方には、絶対V6モデルの方が安上がりです。

しかし年間3万キロ以上走ることも珍しくないハイヤーは、ランニングコストを考慮してか、ウチの営業所の9割は4気筒のハイブリッド車がラインナップされています。

ハイブリッド車指定の注文も多いからという理由もあるようです。

クラウンロイヤルサルーンV6・2.5、実際に走ってみると

クラウンロイヤルの足まわり

前がダブルウィッシュボーン、後がマルチリンク式の高級車お馴染みのレイアウト。

シーマも形式は同じ。

レクサスLSは前後共にマルチリンク、さすがにお金が掛かっています。

ちなみにセンチュリーは旧型が前後共にダブルウィッシュボーン、新型は旧レクサスLSの流用なのでマルチリンクです。

走り出しての第一印象は、ハイヤーに使うセダンにしてはサスのセッティングは少し硬めです。

しかし突き上げ感はなく、ゴツゴツもしない、ちょうどよいセッティングだと思います。

自分が乗ったことがあるクルマの印象では、足まわりの柔らかい順に並べると・・・

センチュリー < シーマ < クラウン < BMW5シリーズFスポ  <  レクサスLS という並びです。

シーマはとてもしなやかでフワフワ、クラウンはシーマと比較するとバネが2巻位短いような感覚です。

首都高を走るとシーマはつなぎめを「ストン・・ストン・・・」とこなすのに対し、クラウンは「トン・トン」と2割増しで振動がきます。

シーマもクラウンも、サスの硬さを調整できるような機能はありません。

クラウンロイヤルのステアリングフィール

サスは硬めですが、ステアリングは羽根のように軽いです。

ダンナ仕様などと言われているが、日本専用車らしい純和風の内装

ステアリングの軽い順番に並べると・・・

センチュリー < クラウン < シーマ <  レクサスLS < BMW5シリーズFスポ  です。

もしかしたら、センチュリーとクラウンは差がないかも。

クラウンロイヤルのブレーキ他、細かい点など

正直ハイヤーとして走る分には、ブレーキに何の不満もありません。

シーマは停止する寸前にモーターのアシストが切れるせいなのか、渋滞中などの低速時、注意しないとギクシャクしますが、クラウンはとても素直で思い通りに「スっ」と停まります。

クラウンオーナーの平均年齢が60才を超えているせいなのか、音質のせいなのかウインカーの音はシーマより大きめで、ちょっとうるさいかも。

足踏み式のパーキングブレーキはシーマより踏力感が軽く快適。

ドアの閉まる音はシーマの方が「ドスン」という締まった音で国産車にしては好感が持てますが、クラウンは「バン」とちょいと安っぽい。

最後にクラウンの1番の魅力・・・

それは「壊れない信頼性」です。

走行5万キロのシーマはミッションのオイル漏れで、車検整備後そのままミッション交換で入院中です。

マイナーチェンジ前の初期型シーマとフーガはミッション壊れ→自走不能が多いです。

エルグランドもしかり。

残念ながら日産はそーゆートラブル多いです。

内装のキシミ音とか、細かいのも多いです。

ドライバー達は「日産だから仕方ない」とみんな諦めてます。

でもトヨタはそーゆーのほとんど聞いたことありません。

「ダメなコほど可愛いんだよ」って言ってるシーマ担当ドライバーがいますけど・・・

私はクラウンV6が可愛いです。

次回は内装編をお届けします!

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