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新型スカイライン発表!|ジャトコ製ミッション「JR712E」はホントに大丈夫なのか?

更新日:

新型スカイラインは、ハイヤーとはあまり関係なさそうですが...

実は、関係あるのです!

2019年7月16日に発表された新型スカイラインのハイブリッド車には、現行フーガとシーマ(三菱プラウディアとディグニティを含む)が突然走行不能になる原因の、ジャトコ製ミッション「JR712E」が引き続き搭載されているのです。

過去に「Y51フーガとシーマがミッショントラブルにより、走行不能になる事例が多数ある」という記事を書きました。

 

交換費用40万円!フーガとシーマがミッショントラブルにより走行不能になる過去記事はコチラ

日産ハイブリッドFR車のシーマ、フーガ、スカイライン共通搭載のミッション

この3車(ハイブリッド車)は共通のシャーシを使っており、エンジンやミッション等のパワートレーンも共通です。

搭載しているハイブリッド用のミッションは、日産のミッションの多くを製造しているジャトコ製で、「JR712E」という型番のミッションです。

ジャトコ製ハイブリッド車用ミッション「JR712E」

ジャトコ「JR712E」の製品ページはこちら

「フーガ ミッション 故障」でググるとフーガとシーマのミッションのオイル漏れトラブルや、突然走行不能になったなどのブログ事例は沢山ヒットします。

3例にリンクをはりましたので興味のある方は読んでみて下さい。

フーガハイブリッド ミッション交換の事例・1

フーガハイブリッド ミッション交換の事例・2

フーガハイブリッド ミッション交換の事例・3

しかし、スカイラインハイブリッドのオイル漏れや、走行不能によるミッション交換事例の記事は全く見つかりません。

ディーラーに聞いてみましたが、スカイラインのミッショントラブルは聞いたことがないといいます。

同じジャトコ製ミッション「JR712E」を搭載しているのになぜなのか?

フーガとシーマのオイル漏れ、ディーラーの見解

まずウチの担当ディーラーでは、スカイラインハイブリッドを「整備した車両自体が少ない」ことが前提にあります。

ウチの担当ディーラー店は、東京23区のど真ん中のオフィス街にあります。

その為、フーガやシーマに比べてスカイラインの方が売れているはずですが、取り扱う車種が役員車用のフーガやシーマ(三菱へのOEM供給のプラウディアとディグニティを含む)か、営業車用のコンパクトカーやバン等が販売の大半を占めており、パーソナルユース色の強いスカイラインハイブリッドの整備例は少ないと言います。

フーガとシーマ、プラウディア、ディグニティのハイブリッドミッションの交換は何台もやっているが、スカイラインのハイブリッドミッションは交換したことがないといいます。

ちなみにプラウディアとディグニティは三菱にOEM供給されているクルマですが、三菱のディーラーではミッション交換はできません。

フーガとシーマのハイブリッドミッションにトラブルが多い理由

2つめの理由、原因として考えられるのは、長時間のアイドリングです。

ハイヤーや社用車で使用されるクルマは走行している時間よりも、アイドリングしている時間の方がはるかに長いクルマが多いのです。

打ち合わせや面談、ゴルフや会食先などで、お客様を長時間待つことが多いのです。

また、中にはドライバーの待機室がなく、会社にいる時もクルマの中で待機という委託先も取引先もあります。

そのような環境で使われるクルマは、季節にもよりますが走行中以外は1日中アイドリングしていることもあります。

フーガ、シーマはそのように使われる可能性が高いですが、スカイラインはまずありません。

特に黒塗りはハイヤーや社用車で使われた可能性が高く、中古で購入する際は危険です。

走行不能になり、ミッションの修理や交換をしたという上記3例のフーガハイブリッドは、写真で拝見する限り3台とも黒系のボディーカラーで、中古で購入したとも書かれており、ハイヤーや社用車で使われていた可能性があります。

社用車専用と言っても過言でない三菱OEM供給のプラウディアとディグニティは、さらに要注意です。

長時間のアイドリングがもたらす意外なトラブル

ジャトコ製のミッショ「JR712E」が、なぜ長時間アイドリングに弱いのかは、これから調べていこうと思いますが、毎日4時間も5時間もアイドリングすることを考慮して設計されていないはずです。

リコールにならないのは、メーカーもそのような特殊な使われ方をした場合だけ壊れるということが分かっているのかも知れません。

長時間アイドリングに弱いのはミッションだけではない

長時間アイドリングの熱により、トラブル事例が多いのはエアサスです。

URS206型のクラウンマジェスタのエアサスにトラブルが多いのは有名な話ですが、221型のメルセデスSクラスのエアサスにもトラブルが非常に多いです。

因みにハイヤーや社用車で一番使われるセンチュリーとレクサスのLSは、エアサスのトラブル事例は聞いたことがありません。

因みにハイヤーや社用車で一番使われているクラウンハイブリッドはATではなく、CVTで、これもトラブルは聞いたことがありません。

結論

ジャトコ製ミッションのオイル漏れ、走行不能の原因は長時間アイドリングによる可能性が極めて高い!

理由1.フーガとシーマよりも、社用車で使われることが多い三菱プラウディア、ディグニティにトラブルが多い!

理由2.同じジヤトコ製ミッションを搭載しているスカイラインは、長時間アイドリングされるケースが少ない為か、トラブル事例が見つからない!

フーガ、シーマ(プラウディアとディグニティを含む)のハイブリッドミッション(ジャトコ製「JR712E」)のトラブルについては、お問い合わせもかなり頂いておりますので、引き続き調べて参りたいと思います。

私の担当企業さんには、走行距離6000kmの2019年1月登録のシーマがあります。

1日の平均アイドリング時間は5時間~6時間で、ハイヤーの中でもかなりアイドル時間の長いクルマだと思います。

どの位でミッションからオイルが漏れるか見守っていきたいと思います。

またV37スカイラインハイブリッドを所有されている(されていた)方で、ミッションのトラブルに合われた方や、修理に携わった方がいらっしゃいましたら情報交換させて頂けたら幸いです。

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