タクシーとハイヤー、料金、車種の違いについて解説します。
タクシーとハイヤー、料金の違い
タクシーの料金
まずタクシーですが、駅につけているタクシーなら乗り場に並べば誰でも乗ることができますし、流しのタクシーでも手を挙げれば誰でも乗ることができます。
東京23区と武蔵野市、三鷹市のタクシー初乗り(1052m)料金は410円、1052m以上走行した場合は237m毎に80円です。
※ 2019年10月1日の消費税増税後は、初乗りが420円、233m以上で80円にそれぞれ改定されました。
また距離メーターの他に時間メーターも搭載されており、渋滞に巻き込まれたりお客さんの指示で待機時間が発生した際には、90秒毎に80円が加算されます。
※ 2019年10月1日の消費税増税後は、85秒毎に80円に改定されました。
ハイヤの料金
一方ハイヤーは乗り場につけてはいませんし、流しでは走っていません。
基本的にハイヤー会社と契約、または予約してからでないと乗ることができません。
料金は同じく走行距離と走行時間で決まりますが、日本での公共交通手段の中では、距離換算すると料金が一番高い乗り物と言われています。
飛行機よりも高い乗り物です。
東京駅から成田空港(75km)へ走行した場合、料金を比べると、タクシーが25,000円程です。
ハイヤーだと車種にもよりますが通常のセダンで35,000円~40,000円程になります(高速料金含まず)。
タクシーとハイヤー、車種の違い
タクシーの車種
最近は車椅子のまま乗れるタクシー、プロパンガスと電気のハイブリッドで走るトヨタJAPAN TAXIが主流になってきました。
23区、武蔵野市、三鷹市で主力のトヨタ・クラウン・スーパーデラックスのGパッケージ(通称:Gパケ)を見かける機会がだいぶ減ってきました。
Gパケは30年前の旧型マークⅡベースで、JAPAN TAXIはシエンタがベースです。
また中小のタクシー会社や地方のタクシー会社では、一昔前のクラウンコンフォートやセドリックのクラッシクSVを使っています。
ハイヤーの車種
ハイヤーで使用される車種は国産から輸入車まで幅広く、セダンではクラウン・ロイヤルサルーンが一番多いです。
他はクラウンマジェスタ、センチュリー、日産のフーガ、シーマ、レクサスのLSなどが使われています。
マジェスタは、2018年のクラウンのフルモデルチェンジで廃止されてしまいました。
しかし後席の足元が広いことでお客様からの需要が多い為、代替えされずに現役で使われているケースが多いです。
1BOX(ワゴン車)だとアルファードやヴェルファイア、エルグランドなどがあり、車種を指定して乗ることもできます。
個人タクシーで多いクラウンアスリートはほとんど存在せず、クラウンはロイヤルサルーンか、マジェスタを使っています。
2018年のクラウンフルモデルチェンジ以降は、ロイヤルサルーンに代わり登場した「G」シリーズが多く採用されていますがお客様からは「(後席が)狭過ぎる」と大不評です。
メルセデスのSクラスや、BMWの7シリーズを保有しているハイヤー会社もあり、ホテルリッツカールトンなどではロールスロイスのファントムも所有しています。
タクシーとハイヤー、色の違い
タクシーは、最近黒が多くなってきましたが、大手4社(大和自動車・日本交通・帝都自動車・国際自動車)の4社カラーと呼ばれる黄色に赤のライン、中小では東京無線のグリーン、チェッカーのオレンジ色などもよく見かけます。
黒いタクシーはベテランが乗務
大手では、新人乗務員は4車カラーの黄色から乗務し、ある程度地理に明るくなって乗務に慣れてからは黒に乗ります。
しかし、シフトの関係などでド新人に黒が回ってきてしまい、新人の腕章をつけながら恐る恐る乗務していると、タクシーに乗り慣れているお客様に「何で黒に乗ってるの?」などと突っ込まれることがあります。
また、駅の乗り場などに規定はありませんが、黒しかつけられないという高級ホテルやデパートなどもあります。
ハイヤーは、昔は紺や濃いグリーンなどもあったようですが、近年は黒が主流で自分が配属されている営業所は、約200台全ての車が黒です。