タクシーメーターの知られてない機能と操作方法
いよいよ研修も終盤、今日はタクシーのメーター研修のお話です。
「ハイヤーなんだからメーターなんて関係ないだろ!」って突っ込まれそうですが、実は会社にもよりますが、ハイヤーにもメーターが付いていケースもあるんです。
全く使ってませんけど。
で、メーターと言えば「ここで停めて下さい!」と言った瞬間、何故かいつも80円上がってしまうあの「タクシーメーター」のこと。
上がらる前に降りるコツもお教えします!
メーターなんてお客さんが乗ったら料金測定開始の「実車」ボタンを押して、降りるって言われたら測定停止、精算の「支払」押せばいいんでしょ!
って思いますよね。
そうなんです。
しかし、あのメーターにはそれ以外にも様々な機能が搭載されているのです。
高機能なタクシーメーター
例えば高速道路に乗った際に押す「高速」ボタン、障害者の方が乗車された際に押す(1割引になる)障害者割引の「障割」ボタン、また深夜割増計算される「深夜」ボタン、迎車の時に押す「迎車」ボタンがあります。
さらに「休憩」ボタンもあり、17時間近い勤務の中で、休憩を3時間取とらなくてはならない決まりがある中、忘れない様に自動で計算してくれる機能もあります。
また、速度超過警告機能や、その日の売上の合計や目標金額はもちろん、休憩をどくらい取ったのかもメーターに表示されます。
最新のタクシー管理システム
恐ろしいことに、メーターにはメモリーカードが差せるようになっていて、帰庫した後にカードに記録されたデータを会社のパソコンに移動すると、その日1日の走行ルートを全て地図上に時系列で表示することができるのです。
さらに空車で走っていたのか、実車だったか、回送だったかも色分けされて表示されます。
またタクシーに搭載されているナビゲーションシステムと、タクシーの助手席のグローブボックス上についている「空車」とか「回送」とか表示されるスーパーサインと呼ばれる機器とも連動しているのです。
先輩の流し方をチェック!
お客様を乗せたくないから、繁華街から外れた場所を走行したりしてサボっていると、帰庫後に上司からお目玉を食らうことになります。
逆に売上のいい先輩方の流し方などを勉強することもできるのです。
さらにさらに、急ブレーキや急発進の回数や運転の評価まで出てきますので、昔で言う「神風タクシー」のような運転は絶対できないのです!
タクシーの支払い方法
また、タクシーの精算方法って覚え切れないくらい沢山あります。
現金、クレジットカード、スイカなどの交通系カード位ならいいんですが、カード系だとワオン、ID、様々な種類のタクシーチケット、あとは商品券みたいなのも種類が沢山あり処理の方法が微妙に違い、スイカと現金の複合支払いなどもあり、もう研修中は頭がパニックです。
たまに街中で、チェッカーや東京無線等の中小のタクシー会社の乗務員さんが、信号待ちの時に今だに日報を手書きしているのを見かけますが、とても気の毒に思います。
大手のタクシーのほとんどはタクシーのシステムを導入しているので、乗務員さんは便利で楽だと思います。
時間メーター
最後に渋滞など時にタクシーのメーターが上がる寸前に降りるコツを。
写真のメーター、料金の下に「ノコリーーー」と3つのバーが表示されています。
このバーが表示されると「間もなくメーターが上がりますよ」というお知らせ表示です。
この3つのバーが2つになり1つになり、消えると同時に料金が80円あがります。
渋滞していて目的地まで歩いてもたいした距離じゃない時に、このバーが表示され、ノコリ2つか1つになったら「ここで降ります!」と言った方がいいでしょう。