銀座乗車禁止地区
いよいよ研修ラスト、銀座乗車禁止地区のお話です。
銀座には土・日・休日・祝日を除く22時~翌1時の間、お客様のお乗せ出来ない場所があります。
上記図の赤い点線内の道路がその禁止地区です。
同じく赤坂や六本木にも乗車禁止の場所や、客待ちをしてはいけない場所があります。
銀座でのタクシールール
銀座の乗車禁止地区では、上記図に記載されたタクシー乗り場でなければお客様を乗せることはできません。
銀座も赤坂も無線配車等での迎車や、お客様を乗せての「実車」での進入はOKです。
また、空車の状態で花椿通りを直進してはいけないとか、空車の状態で神幸橋を左折してはいけないとか、Uターン禁止等々複雑なルールがあり首都高会社線の土橋入口付近には、違反タクシーを監視するカメラも設置されています。
タクシーセンターの指導
さらに銀座ではタクシーセンターの係員が随時見回りをしていて、ルール違反をしたタクシーは街頭指導を受けます。
いえ、指導という名の検挙と思って頂ければいいと思います。
指導・・・いや検挙されると翌日には会社に違反の内容がFAXで送られてきます。
後日違反をした本人と上司でタクシーセンターに出向くことになります。
違反を重ねた会社は優良ステッカーを剥奪され、東京の12地区20箇所の優良タクシー乗り場につけられなくなってしまうのです。
つまり駐車違反やスピード違反は本人の免許にだけ影響がでますが、会社全体いや、会社の乗務員全体に迷惑がかかってしまうのです。
ですから新人のうちはむやみに銀座に近づくなと言われています。
銀座に行ってしまったら
しかしそうは言っても、他の場所から銀座へ行ってくれというケースもあり得ます。
その場合は、指定の場所でお客様を降車させ空車にした後は、速やかに銀座乗車禁止地区を抜けるしかないのです。
またもしもお客様が窓を叩いて「乗せてよ!」と言われた場合は、「申し訳ございません、現在、乗車禁止時間帯のため指定のタクシー乗り場からの乗車をお願いします」と言わなければいけないのです。
信号待ちで停まっている時など、酔ったお客さんが勝手にドアを開けて乗ってきたりしないよう、ドアロックは必ずして運転席か助手席の窓を少し開けてお伝えしなければなりません。
今時、こんな規制は時代遅れだという声も聞かれますが、以前は外堀通りは片側に2車線を客待ちタクシーが塞いでしまい危険な状況だったのでやむを得ないかもしれません。