新聞、雑誌やテレビの記者やスタッフを事件や事故現場、記者会見場所へ送迎する仕事です。
色々な報道現場に行けて楽しい?仕事です。
ハイヤーをタクシー感覚で使う人や企業がありますが、「報道」は代表的な例です。
報道スタッフがハイヤーに乗る?
レクサスLSやセンチュリーに会社の役員が優雅に乗っているのとはかけ離れたイメージですよね!?
「報道の仕事」と言われても、私も最初はピンときませんでした。
私は勝手に報道のスタッフは、ADや専属のロケバスドライバーが運転するハイエースやコースターで移動してるのかと思っていました。
しかしタレントが乗ることのない「報道」はいつでも出庫可能で、いくらでも待たせておけるハイヤーを使うんです。
恐らくハイエースやマイクロバスを購入してロケバスドライバーを雇うよりも経費も掛からないのでしょう。
もちろんレクサスやセンチュリーなどの高級車ではなく、人も乗れて荷物も積めるハイエースなどのワンボックスが使われることが多いです。
どんな人達が乗る?
多いのはNHKの記者や新聞記者が多く、政治担当だと国会記者会館や首相官邸などへ出入りします。
スキャンダルのあった議員がいたり、大きな政治事件があったりすると、その議員を追っかけたりします。
また今世間を騒がしている元日産の会長・カルロスゴーンなどが保釈されたりすると、記者さん達はずーっと追っかけることになりハイヤーが出動となります。
大きな事件や事故、災害などがあると突然お呼びが掛かるのです。
報道の仕事は稼げるか?
拘束時間がとにかく長いので稼げる仕事と言えます。
泊り勤務の場合はそもそもの勤務時間が長いので残業になりにくいですが、日勤だと凄まじく残業になることがあります。
まる1日帰庫できない場合等もあり、私の先輩は「246で1泊したからピサ取っちゃった」なんて人もいます。
人数が乗る仕事は面倒な場合が多い
報道に限らず、大勢の人が乗る仕事は面倒な場合が多いのです。
迎えはテレビ局や新聞社ですが、夜中に取材が終わり最後はスタッフを送ることになる訳です。
出発場所戻りや、スタッフの自宅が同じ方向ならばいいですが「帰りは大宮、船橋、最後に川﨑ね」とかだと愕然とします。
報道仕事はハイヤーの中でも特殊な仕事
報道仕事は、拘束時間が長くなりがちです。
報道仕事はハイヤー会社の中でもある意味特殊な仕事と言える為、報道専門の部署や、報道専門の会社を作って対応しているハイヤー会社もあります。
恐らく通常のハイヤーの給料・勤務体系で対応するとドライバーの残業が多くなりすぎたり、拘束時間が長くなりすぎてしまうのだと思います。
しかしながら、リーマンショック以来、大手企業は経費節減で役員のクルマをどんどん減らしていますが、報道の仕事は減少していません。
当然クルマもレクサスLSや、センチュリーではなく、タクシーで使われるクラウンのスーパーサルーンやワンボックス中心に用意しています。
ハイヤーに転職するなら早い方が絶対いい!
実は自分も採用の面接の際、「報道専門の部署でもいいか?」と聞かれました。
最初は意味がわからなかったので「はい、結構です」と答えましたが、報道専門部署には配属されませんでした。
恐らく報道専門部署だと給料も安くなり、現在ほど幅広い仕事に携われなったと思います。
今考えてみると良かったと、ホッとしています。