日勤勤務で比較！｜タクシーとハイヤーの違い

ブログを読んで下さった方から「タクシーの日勤とハイヤーの日勤、勤めるならどっちがお勧めでしょうか？」という質問を頂きましたので、両方の勤務体系や給料、勤務実態を比べてみます。

タクシーの日勤勤務

タクシーは朝から翌日の明け方まで乗務する隔日勤務、通称「隔勤」が主流ですが、昼間だけ乗務する日勤勤務、通称「日勤」と呼ばれる勤務があります。

大手のタクシー会社なら配属された際に、隔勤か日勤か選んで乗務することができます。

ハイヤーの日勤勤務

一方ハイヤーは、１泊２日や２泊３日で勤務する「泊まり勤務」の他に、朝から夕方まで勤務する「日勤勤務」があります。

日勤勤務と泊り勤務の両方ある会社と泊り勤務か日勤のいずれか一方しかない会社もあります。

両方の勤務形態があるハイヤー会社の場合は、希望を聞いてもらえる可能性はありますが、交通費がかかる遠方に住んでいる人は強制的に泊り勤務になりガチです。

「勤務日数と時間」で比較

■ タクシーの場合

月に11～13日勤務する隔日勤務に対して週５日勤務、つまり月に22～24日出勤するのが普通です。

勤務時間は朝７時頃～16時頃まで（最大８時間勤務）で、休憩が1時間以上あります。

会社にもよりますが、点呼（一般企業で言えば朝礼のようなもの）を終えたら、出庫時間は７時だけでなく（６時～８時位の間で）自由に選ぶことができます。

■ ハイヤーの場合

ハイヤーの場合、朝９時くらいから夜は17時位まで勤務します。

ただし、乗務終了後に洗車をしたり、雑用(翌日の下調べなど)がありますので、実際に帰ることが出来るのは19時頃だと思っていた方がよいです。

日にもよりますが、休憩（待機）時間はタクシーと違って沢山あります。

あまり大きな声では言えませんが、１日中待機･･･つまり乗務せずに１日が終わることもあります。

「給料・年収」で比較

■ タクシーの場合

タクシーは売上の50～60％が給料になりますが、夜に比べて昼間にタクシーに乗るお客様は長い距離を乗る人が少ないので、当然売上があがらないので、隔勤に比べると給料は少なくなります。

日勤の売上は普通にやって１日20,000円程、稼ぐ人で30,000円位です。

22日勤務×55％で計算すると、１ヵ月の給料は240,000～360,000円位と思っておけばいいと思います。

入社当初は思うように売上も上げられないので、半年間くらいを目安に最低保証給を設定している会社多いです。

■ ハイヤーの場合

ハイヤーの日勤は定時だけ働いて、残業を一切しなかった場合の１か月の給料は、200,000～250,000円位です。

ハイヤーも同じく最低保証給を設定している会社が多いです。

「残業と休日出勤」で比較

■ タクシーの場合

タクシーの１日乗務時間は、8時間までと定められていますので、残業は絶対にありません。

17時には必ず退社したいという希望がある方でも、99%帰ることができますので安心です。

残り１％は、稀に営業所に戻ろうと思った時にお客様の手が挙がり、行き先が意外に遠く、急いで戻っても帰庫時間に間に合わない...なんてことも稀にあります。

自分は、立ち寄り場所で「ちょっと待ってて」と言われ40分待つことになり、帰庫時間を過ぎてしまったことがあります。

また昼間日勤の人が乗ったクルマは、夕方から乗務する夜勤務の方が使う為、洗車をしなければなりませんので、万一15時過ぎに営業所から遠い場所に来てしまった場合などは、早めにスーパーサインを「回送」にして営業所に戻ります。

■ ハイヤーの場合

家庭の事情などで残業をしたくない人は、デスクに話しておけばある程度考慮してくれます。

台数口などが入っていたり、夜の会食が沢山ある年末など人が足りない時などは残業をお願いされます。

土日はゴルフや結婚式などの送迎の仕事があります。

特に春や秋が忙しいです。

少しでも稼ぎたいという人が多いので、積極的に残業や休日出勤をしているのが現実です。

特にゴルフ送迎は、ゴルフ場に着いてしまえば帰りまでゆっくりと休むことができ、また休日出勤となり割りが良く美味しい仕事なので人気があります。